リーシングマネジメントとは?基本からその実践方法まで詳しく解説

リーシングマネジメントとは、簡単に言うとオーナー様サイドの立場でテナント誘致活動や管理業務を行うことを言います。
今や働き方がいろんな形で変化している中、従来のようにオーナー様が独力でリーシング活動を行うことはとても難しくなってきています。
これからは、単に空室を埋めるだけではなく、テナントの価値を高めてくれて安定した運営ができる高度なリーシングマネジメントが不可欠となってきています。
そこで、今回はリーシングマネジメントとはどういったことをするのかを紹介いたします。
リーシングマネジメントを必要とするオーナー様とは
リーシングマネジメントは、これらのようなオフィスビルオーナー様にお勧めです。
- 保有しているテナントやビルの空室が解消せず困っている
- もっといい条件でのテナント契約をしたい
- 募集をしてもなかなか成約まで進まない
空室で賃料が入らない場合でも、維持管理費は発生し続けます。空室があるビルのオーナー様であればできるだけ早く空室を埋めたいと思うでしょう。
テナント誘致活動
満室経営に向けてオーナー様の意見・要望・将来への思いなどをしっかり聞いてテナント誘致活動を行います。
- 賃貸仲介会社に徹底的にヒアリングをして、意見を収集
- 対象エリアの仲介会社に徹底的に依頼、訪問して募集をかける
- 募集方法は、メール、FAX、自社HP、DM、レインズ、電話、訪問など
- 立地動向調査などのマーケティング
- テナント誘致戦略の実行
- ターゲットの絞り込み
- テナント候補先の要望調査
- テナントの企画を立案
- 対象エリアの賃料相場、査定、条件の調整
ビルの潜在力を最大限に引き出すために、リーシングツールの作成、ダイレクトリーシング、内覧会、提案、交渉など、専門性の高いサービスにより早期成約を目指します。
ノウハウや情報を基にエリアのニーズを解析し、立地だけではなくその場所でしかできない価値を提供して、物件の価値を最大限に引き出すことにより安定収益が得られます。
また、空室対策以外にもビルに関する悩みなどもしっかり聞きオーナー様の依頼に応えることにより実績を出していきます。
その他のリーシングマネジメント業務
テナント対応業務
テナント様に対しては、要望・将来への思いなどをしっかりヒアリングし最適な移転先を探し支援する。また、事業の発展に貢献する。更に、移転に関わる内装工事、今までのテナントを引き継ぐ居抜きオフィスの仲介まで支援し入居後もサポートします。
契約業務
テナント募集を実施。契約交渉を展開。オーナー様と契約条件を確認し賃貸借契約書作成し、契約を締結。また、オーナー様の代わりに更新・条件変更の確認・解約業務を行う。
建物管理業務
建物の定期点検。保守管理。必要な修繕箇所を提案、施工。
代行業務
毎月、賃料・共益費・光熱費の請求書を作りテナントに送付し、収納する。滞納があった場合は督促を行う。
これからの管理会社は管理に特化し、お客獲得競争の時代になっていくと言われています。管理業務において、規模の大きい管理会社の方が仲介会社も優先的に入居者を紹介し、リフォーム工事の発注単価も安くなるため有利になります。また、保証会社も独自の商品を作ってくれるなどメリットが大きいようです。
リーシングマネジメント(LM)とプロパティマネジメント(PM)の違い
大まかに言えば、リーシングマネジメントが主に仲介業務に重点を置いているのに対して、プロパティマネジメントは幅広い管理や運営を行います。
リーシングマネジメントとプロパティマネジメントは共通点が多いと言えるでしょう。
プロパティマネジメントの内容としては、入出金の管理なども含めたテナント管理、建物設備メンテナンスなど、長い目でビルの資産価値を維持していくことを目指しています。空室を埋めるための仲介も重要な業務となります。大手の管理会社では、リーシングマネジメント業務を専門に設けている場合と一緒の場合もあります。

セットアップオフィスがおすすめです

最近増加中のセットアップオフィス。セットアップオフィスとは、貸主側にて内装造作や什器を設えて貸し出す形式です。入居テナントとしては、入居にかかる費用を削減できるため、人気が高まっています。貸主側で費用負担するため、通常賃料に上乗せした条件になりますが、成長過程にあるベンチャー企業などには評判が良く、成約率も高まっています。
セットアップオフィス化もサポートしていますので、お気軽にご相談ください。

まとめ
リーシングマネジメント業務は、計画立案からマーケティングなどいろいろな戦略があり、物件によってとるべき手法は異なります。
その物件によって効果的で的確なリーシング活動をすることにより、ビルの収益力を上げていける要素になるのではないでしょうか。