【五反田JPビルディング】2023年12月竣工の基準階約960坪の大空間オフィス(五反田計画(仮称)・旧ゆうぽうと跡地)

長年親しまれてきた「ゆうぽうと」跡地に大規模複合開発「五反田計画(仮称)」が着工していましたが、建物名称が決定し、「五反田JPビルディング」となり2023年12月11日に竣工しました。

五反田は、東京都の「都市づくりのグランドデザイン」において、ビジネス・商業・居住・文化などの多様な機能の高度な集積が進んだ地域とされています。さらに、飲食店を中心とした賑わいに加え、ここ数年で多くのスタートアップ企業が集積し、一般社団法人五反田バレーが発足するなど注目を集めています。

「 TOKYO, NEXT CREATION 」を開発コンセプトに、多様な出会いと交流、新しい価値創造を促す次世代の街の拠点を目指し、2023 年12月の竣工を目指しています。

今回は、多様な施設や空間が有機的につながり、知の集積と多様な交流が生み出され、ビジネスを創造し、イノベーションを誘発する、先進的な大規模オフィス(仮称)「五反田計画」をご紹介します。

目次

「五反田JPビルディング」の基本情報

「五反田JPビルディング」の基本情報

五反田エリアは、東京都の「都市づくりのグランドデザイン」の一環として、ビジネス、商業、居住、文化などの多様な機能が集積する地域として成長しています。このエリアは、飲食店を中心とした賑わいに加え、スタートアップ企業の集積や一般社団法人五反田バレーの発足などで注目を集めています。

「五反田JPビルディング」は、オフィス、シェアオフィス、ホテル、ホール、商業施設から構成され、2023年12月11日に竣工しました。オフィスは基準階約960坪の大空間を提供し、シェアオフィスと機能を補完しあうことで、様々な企業とワーカーの働き方をサポートします。ホテルはホテル 「OMO5東京五反⽥ by 星野リゾート」が入居し、ホールは品川区が担当。商業施設は多種多彩な食を提供し、地域の賑わいに貢献します。

「五反田計画」は、「TOKYO, NEXT CREATION」をコンセプトに、多様な事業者と連携し、オフィス、シェアオフィス、ホテル、商業が融合した多様な出会いと交流、新しい価値創造を促す次世代の街の拠点を目指すプロジェクトです。1フロア1,000坪の大規模オフィスから小割オフィス、スタートアップ向けシェアオフィスまで、大小さまざまなオフィス機能を備えています。

また、2階のシェアオフィス運営は春蒔プロジェクトが担当。500坪超のスペースに、コワーキングエリア、専用デスク、個室を設け、フリーランスやスタートアップのニーズに応えます。プロジェクト単位で利用できるサービスや地域でのイベントなどを通じて、コミュニケーションの活性化を図ります。

施設内にはサウナを併設し、心身のリフレッシュが可能。ホール&カンファレンス設備は企業イベントにも対応可能で、フードホールでのカジュアルな打ち合わせや、サウナ後の集中作業など、多様な働き方をサポートします。

物件概要

物件名五反田JPビルディング
所在地〒141-0031
東京都品川区西五反田8丁目4-13
用途事務所、ホテル、多目的ホール、商業施設 等
竣工2023年12月11日
規模地上20階、地下3階
構造鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)
建物高さ約97m
空調設備冷暖フリー型ビル用マルチ空調(82分割対応)
床荷重標準500kg /㎡(ヘビーデューティゾーン:790kg /㎡)
天井高2,800mm
貸室総面積約8,650坪
敷地面積6,700㎡
基準階面積960.45坪
延床面積約69,000㎡
管理形態非接触型カードリーダー、24時間365日有人監視

フロア構成

  • 地上14階~地上20階 ホテル 星野リゾート
  • 地上4階~地上12階 オフィス
  • 地上3階       ホール&カンファレンス(品川区運営)
  • 地上2階       シェアオフィス
  • 地上1階       フードホール
  • 地下1階~地下3階  駐車場

オフィスフロア

参照:日本郵政不動産

五反田JPビルディングの5階から12階に広がるオフィスフロアは、五反田エリア最大級の広さを誇り、一フロアあたり約960坪の広大なスペースが展開されています。これらのオフィスは整形無柱の空間として設計されており、効率的なレイアウトと柔軟な空間利用が可能です。また、環境、省エネルギー、安全性に配慮したハイスペックな設備が整えられています。

明るさ750ルクスのLED照明が設置されたオフィスは、明るく快適な作業環境を提供します。さらに、専用の室内給排水設備が完備されており、ミニバーの設置も可能で、ワーカーの日々の生活をサポートします。共用施設には、書類や荷物の安全かつ確実な受け渡しが可能な宅配BOXも設置されています。

このオフィススペースは、Wellness(健康)、Amenity(快適性)、Communication(交流)、Creativity(創造性)をテーマにした、快適で便利なワークライフをサポートする様々な空間や設備が整備されています。基準階は最小約170坪から分割可能で、多様な企業のニーズに対応します。

また、3階に位置するオフィスエントランスは、天井高4.5メートルと全面ガラスを用いた開放感あふれるデザインで、オフィスワーカーを迎え入れるように設計されています。このような設計は、オフィスビル内の働く環境を豊かにし、毎日の業務をより快適なものにしています。

基準階床面積960.45坪
天井高2,800mm
システム天井600角グリッド式
OAフロア100mm
床荷重標準500kg /㎡(ヘビーデューティゾーン:790kg /㎡)
電気容量60VA/m²
個別空調冷暖フリー型ビル用マルチ空調(82分割対応)
換気システム自然換気口設置+全熱交換器
セキュリティ非接触型カードリーダー、24時間365日有人監視

館内施設

フードホール(1階)*2024年春オープン予定

五反田エリアの新たなランドマークとなる「五反田JPビルディング」の1階に位置するフードホールは、”多様な人々が気兼ねなく過ごせる五反田のマチの食堂”というコンセプトで設計されています。このフードホールは、建物内のオフィスワーカー、ホールやホテルの利用者だけでなく、五反田を訪れた人々や近隣住民にも開かれた空間として、気軽に楽しめる場所を提供しています。

多彩な人気店が入居予定であり、緑豊かなテラス空間で五反田グルメを楽しむことができます。このフードホールは、単なる食事の場所を超え、地域コミュニティの交流の場としての機能も果たしています。

また、フードホールは「社員食堂的」な構成を取り入れており、オフィスワーカーがランチやディナーに利用できるように健康に配慮した多種多彩な食事オプションを提供しています。健康志向の食事からカジュアルなスナックまで、さまざまなニーズに対応するメニューが揃っています。また、テイクアウトオプションの提供により、地域の住民の日常生活にも新しいライフスタイルを提案しています。

五反田のフードホールは、オフィスワーカーだけでなく、地域住民や訪問者をも魅了する、五反田の新たな文化的中心地としての役割を担っているのです。

シェアオフィス 「co-lab五反田 with JPRE」(2階)*2024年4月開業予定

五反田エリアにおけるイノベーションの中心地として注目される「co-lab五反田 with JPRE」は、2階に位置する多機能シェアオフィスフロアです。このスペースは、フリーランス、スタートアップ企業、プロジェクトチームなど、多様なニーズに対応するために設計されています。提供される施設には、コワーキングスペース、ブース、そして3~30坪の大小さまざまな15の個室が含まれており、柔軟な働き方をサポートします。

このシェアオフィスは、利用者だけでなく、ビル内の他のオフィスワーカーにも開放されている会議室を備えています。これにより、異なる業種や背景を持つ人々が交流し、新たなビジネスチャンスや創造的なアイデアが生まれる可能性が高まります。

「co-lab五反田 with JPRE」は、五反田エリアが持つスタートアップ企業の集積地としての特性を活かし、スペースの提供に加えて、働き方の多様化に対応する施設としての役割を果たしています。また、施設内や地域関係者との多様な交流プログラムを通じて、コラボレーションとイノベーションを促進し、五反田エリアの発展に貢献しています。このような環境は、クリエイティブなアイデアや新しいビジネスモデルを模索する個人や企業にとって、理想的なワーキングスペースとなるでしょう。

CITY HALL & GALLERY GOTANDA(3階)*2024年5月開業予定

五反田エリアにおいて文化・情報発信の新たな拠点となるのが、3階に位置する「CITY HALL & GALLERY GOTANDA」です。この多目的ホールとギャラリーは、地域に密着した活動の中心地として機能し、ビジネスイベントからエンターテインメントまで、幅広い用途での利用が可能です。

「CITY HALL & GALLERY GOTANDA」のホールは、約400席の収容力を持ち、講演会、シンポジウム、展示会、新商品発表会、パーティーなど、多様なイベントに対応する設計となっています。また、隣接するギャラリーでは、会議や集会、宴会など、より小規模で密接なコミュニケーションを求める用途に適した部屋が用意されています。ホールとギャラリーは隣接して配置されており、必要に応じて一体利用することも可能です。

品川区が運営を担うこの多目的ホールは、地域の文化や知の集積地としての役割を担い、地域の方々に親しまれ、利用しやすい環境を提供します。ビジネスミーティングやカンファレンスには約80席を提供し、多様なビジネスニーズにも対応。五反田の新たな文化・情報発信の拠点として、地域に根差した活動を支援し、多くの人々に利用されることでしょう。

ホテル 「OMO5東京五反⽥ by 星野リゾート」(14階~20階)*2024年4月11日開業

五反田エリアの新たなランドマークとなるのが、14階から20階の高層階に位置する「街ナカ」ホテル「OMO」です。このホテルは、日本を代表するリゾート運営会社「星野リゾート」によって運営されており、そのコンセプトは「夜景とご馳走のパラダイス」です。全客室からは、東京の美しい夜景が一望できるだけでなく、ホテルが案内する五反田エリアのグルメ体験も楽しむことができます。

ホテル「OMO」は、グループや愛犬との宿泊に対応した様々な客室を提供し、旅のスタイルに合わせて選ぶことができます。宿泊者以外の方々も、ホテル内にある水景の空中庭園やOMOカフェを気軽に利用することが可能です。これらの施設は、仕事の合間のリラックスタイムや、五反田グルメを堪能した後の立ち寄りスポットとしても理想的です。

特にホテルのテラスやラウンジは、富士山や東京タワー、都心のビル群などが見渡せる開放感あふれる空間で、ミーティングや交流の場としても活用することができます。星野リゾートならではの洗練されたホスピタリティは、大切なゲストの宿泊に最適な選択肢となり得ます。また、来館者や来街者に対しても、ホテルと街とをつなげる運営企画が計画されており、五反田エリアを訪れる人々にとって新たな魅力的なスポットとなっています。

サステナビリティ

五反田JPビルディングは、災害時のオフィス機能維持と業務継続性を確保するために、様々なビジネス継続計画(BCP)対策を講じています。建物は制振構造を採用しており、大規模地震の際にも構造体へのダメージを最小限に抑える設計となっています。また、非常用発電機を備えており、万一の停電時にも最大72時間の電力供給が可能です。これにより、テナント企業の事業継続性が大幅に向上します。

さらに、ビルは新型コロナウイルス対策や環境対策にも力を入れており、次世代基準を満たす施設として設計されています。これには、感染症拡大防止策や持続可能な環境対策が含まれています。

五反田JPビルディングの周辺には、「五反田の森」と呼ばれる緑豊かな空間が配置されています。この森は、品川エリアのグリーン・ネットワークを補完する役割を果たすとともに、地域の憩いの場として多様な植生を取り入れています。四季折々に異なる景観を楽しむことができるこの外部空間は、ビルの利用者や地域住民にとって心地よいリフレッシュエリアとなっています。

このように五反田JPビルディングは、災害対策や環境配慮、地域への貢献を重視することで、ビジネス環境だけでなく地域コミュニティにとっても価値ある存在となっています。

地球環境への配慮

五反田JPビルディングの開発において、旧「ゆうぽうと」の地下構造体をそのまま利用することで、ストック型社会の実現への貢献が期待されています。この取り組みは、建物解体に伴う廃棄物の削減や周辺環境への配慮、さらにはCO2排出の抑制により、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に大きく寄与します。

ビルの設計面では、環境への配慮が特に重視されています。Low-Eガラスの採用により、建物内の熱効率を高め、エネルギー消費の削減を図っています。また、再生水の洗浄水利用によって水資源の有効活用が行われ、太陽光発電設備の設置により再生可能エネルギーの利用が促進されています。これらの環境対策は、CASBEE-建築のSランク取得を目指す動きの一環であり、ビルの環境性能をさらに高めることにつながります。

五反田JPビルディングのこのような特徴は、環境に優しいビルとしての役割を果たすだけでなく、テナント企業やビル内で働く人々にとっても安心で快適な職場環境を提供することに貢献しています。また、エネルギー効率の高い建物設計は、運営コストの削減にも繋がり、テナント企業の経済的利益にも寄与すると考えられます。

ロケーション&アクセス

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